「毎回同じ説明」をしなくて済む時代になってた
AIと話すたびに「自分はエンジニアで、PythonとAWSを主に使っていて、初学者寄りの説明が好みです」みたいな前置きを書いてた時期がありました。正直だいぶ面倒だったんですが、ChatGPTのメモリ機能をちゃんと使い始めてからこれがほぼ不要になって、地味に感動しています。
メモリ機能自体は前からあったんですが、最近になってやっと「育て方」が自分なりにわかってきた気がするのでメモとして残しておきます。
ChatGPTのメモリ機能、仕組みはざっくりこんな感じ
ChatGPTでは、ユーザーとの会話の中で「この情報は重要そうだ」と判断された内容が、自動的にメモリと呼ばれる領域に蓄積されていきます。内容は一文程度の短いものが中心で、「このユーザーはこういった分野に興味がある」といった情報が少しずつ追加されていく仕組みです。
また、ChatGPTの「メモリ」機能では、回答で参照する情報を細かくコントロールできるようになっています。つまり、ただ記憶するだけじゃなくて、その記憶を使うかどうかも自分でハンドリングできる、というわけです。これはわりと大事なポイントだと思っています。
何を覚えさせると便利か
実際に使ってみて「これ入れておくと便利だな」と感じたのはこのあたりです。
① 自分のスキルレベル・使用技術
「AWSをメインに使っている」「Pythonは中級程度」「Terraformは最近触り始めた」みたいな情報。説明の深さや前提を自動で調整してくれるようになります。「それって何ですか?」と聞かれる回数が減るだけで快適さが違う。
② 好みの出力スタイル
「箇条書きで短くまとめてほしい」「コードは必ずコメント付きで」「日本語で答えてほしい」など。これを毎回言わなくていいのはかなり助かります。
③ 現在進行中のプロジェクト情報
「今〇〇というサービスを個人開発中で、技術スタックはNext.js + AWS Lambda」みたいな文脈情報を入れておくと、質問の意図が伝わりやすくなります。毎回「このプロジェクトは〜」と説明しなくていい。
手動でメモリを追加・管理する方法
自動で蓄積されるのを待つのもいいんですが、「この情報は絶対覚えてほしい」というものは会話中に直接言ってしまうのが早いです。「〇〇を覚えておいて」と伝えると即座にメモリに追加されます。
一方で、定期的に見直す習慣もつけた方がいいかもしれません。ユーザー報告によると、ChatGPTのメモリ容量は頻繁に満杯になるという事例も報告されています。古くなった情報や不要になった前提が残ったままだと、関係ない文脈が混入することがあります。設定画面からメモリの中身を確認・削除できるので、たまに棚卸しするのがおすすめです。
あと当然ですが、センシティブな個人情報や業務上の機密情報は入れない方が無難です。ここは慎重に。
Claudeのプロジェクト機能との違い
余談ですが、Claudeはメモリの考え方がちょっと違っていて、プロジェクトにナレッジを手動で登録するスタイルです。Claudeのプロジェクトは数か月使っていなくても内容が保持されているという報告があって、長期プロジェクトの文脈保持には向いていそうです。
ChatGPTのメモリは「日常的な自分の特性・好み」を育てる用途、Claudeのプロジェクトは「特定テーマの文脈を深く持たせる」用途、という使い分けが自分の中では今のところしっくりきています。
まとめ
AIをただ使うだけじゃなくて、「育てる」という感覚で使い始めると一気に快適になる気がします。最初はめんどうかもしれませんが、メモリの中身を少し整理するだけで、毎回のやりとりの質がじわじわ上がっていきます。
まだメモリ機能を使っていない方はまずオンにするところから、すでに使っている方は中身を一度見直してみるところから試してみてください。

